Git初心者がGitポケットリファレンスを読んだ感想
先日のブログに書きましたが、アジャイルサムライ読書会 横浜道場に参加し、Gitポケットリファレンスを献本して頂きました。(じゃんけんで勝って貰ったのは献本と言うのだろうか…)
私自身は業務ではSVNを利用しており、Gitは使っていません。
プライベートで最近使い始めましたが、まだ全然慣れていない初心者です。
そんな初心者の観点でGitポケットリファレンスを紹介したいと思います。
- 作者: 岡本隆史,武田健太郎,相良幸範
- 出版社/メーカー: 技術評論社
- 発売日: 2012/07/10
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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「はじめに」とチートシート
著者の一人である岡本さんが「はじめに」を書かれていますが、良い意味でリファレンスという堅いイメージを裏切る軽い語り口で書かれています。
Gitの魅力を「ツンデレ」に例えているのですが、「ツン」はあまり体験せず「デレ」を多く引き出したいですね。
そんな「はじめに」と対象的に本編の方はしっかりと書かれているのですが、全体を通して読みやすい印象を受けます。
コマンドの内容をわかりやすく記述してあり、Gitポケットリファレンス自体は確実に「デレ」です。
また、本書の先頭に作業フロー、コマンド、設定のチートシートが付属しているのですが…
図入りで説明も書いてあり、とてもわかり易いです。
基本的な作業であれば、このシートがあれば行えるのでは無いでしょうか。
CHAPTER1 : まずはGitを使ってみよう
Gitのインストールから、概要、簡単な使い方、ブランチのプラクティスなどが記載されています。
上述しましたが、私自身はSVNは業務で利用していますがGitは利用していません。
その為、分散型バージョン管理システムについてあまり理解できていなかったのですが、集中型バージョン管理システムとの比較や、概要、作業の流れが載っており、だいぶ理解が進んだように思います。
特に、プッシュ時の競合解決や、ブランチとマージの部分は頭がこんがらがったりするのですが、図入りで説明されている為理解しやすかったです。
CHAPTER2 : Gitリファレンス
当然リファレンスなのでコマンドの書式やオプションは載っているのですが、具体的なケースにおける使用例が載っているのが嬉しいところです。
また、「エラーと対処法」という項目が設けられており、具体的なケース、エラーメッセージ、原因、対処法が記載されており、エラーが発生した際のリファレンスとしても活用できそうです。
リファレンスなので通して読んだり、全て覚えるようなことは難しいと思います。
ただ、使いたいコマンドを調べるとオプションやコラム、エラーと対処法などが目に入り、知らずのうちに知識が増えていくのではないかと思います。きっと増えるはずです。(願望)
CHAPTER3 : 活用編
Gitのユーザー管理やリポジトリ管理を簡単に行うことが出来るALMiniumや、共有リポジトリのブランチやディレクトリ毎のアクセス制御を可能にするGitolite、Gitでのフックスクリプト、TortoiseGitやIDEでの活用、GitHubについてなど、Gitに関するツールやサービスが紹介されています。
ALMiniumについて調べていて気づいたのですが、かんばん!~もし女子高生がRedmineで「スクラム」開発をしたらを書いているのもGitポケットリファレンスの著者の岡本さんだったんですね。
Gitについては「うわっ…私のバージョン管理、ダメ過ぎ…?」を解決するGitの使い方“超”入門 (1/3) - @ITでも解りやすく解説されていますし、ALMiniumはスクラムやるならRedmineとALMinium! ~新キャラ登場!無表情なあの人が笑う日は来るのか?~ (1/3) - @ITで解説されています。
こちらも解りやすく書かれているのでオススメです。
会社で読んでいると、イラストでなにか勘違いされそうですが…
最後に
通常の索引と、逆引き索引が巻末に用意されており、リファレンスとしてとても使いやすくなっています。
Git初心者の方、それなりに使えるけどオプションを忘れがちな方など、幅広く活用出来ると思います。
Gitをこれから使ってみようと思っている方、普段からGitを利用している方は手元に1冊置いておいてはいかがでしょうか。