2012/03/07 デベロッパーが知るべき291のこと に参加してきました
3月7日 デベロッパーが知るべき291のこと(東京都)に参加してきました。
実は社外の勉強会?は初めてだったので、とても新鮮でした。
内容は、きのこ本シリーズ3冊の監修者の講演と、監修者が出したお題に対してのディスカッション。
その後はビアバッシュ(懇親会)と参加者によるLTでした。
ちなみに、監修者と本はこちら↓
鈴木雄介氏:(ソフトウェアアーキテクトが知るべき97のこと)
和田卓人氏:(プログラマが知るべき97のこと)
神庭弘年氏:(プロジェクト・マネジャーが知るべき97のこと)
…まず初めに反省しなければいけないのですが、駅から徒歩5分くらいの会場に行くのに1時間迷子になりました。
そもそも勘違いして、違う会場に向かってしまっていたのですが。
今後は自分の迷子スキルを過小評価しないようにします。
まとめはこちらのtogetterから。
@shinyaa31さんがまとめてくれています。
講演は遅刻してしまったので聞きそびれてしまいました…とても残念です。
監修者&参加者ダイアログでは、
「97×97×97!! 291を超える、我々が知るべきこととは何か」
ということで、監修者が出題した内容に対してテーブルごとにディスカッションを行いました。
和田卓人氏のダイアログ:チームのためのコードとは
<テーブルでのディスカッション内容>
・コードレビューを受けている
・チェックアウトした時よりも綺麗にしてコミットする(ボーイスカウトルール)
・変数名や命名大事
・コメントをわかりやすく書くことも大事
・昔からあるシステムのコードで、不要になった部分を延々コメントアウトしたりしてるのは読みにくい
・あまり使われない、省略した命令の記述は行わない
・いつか読む誰かが分かるコード
…etc
鈴木雄介氏のダイアログ:プログラマ、アーキテクト、プロジェクトマネージャーの中で、どの役割が一番大事だと思うか
和田卓人氏:どれが一番大事とは言えない。どの役割も少なからず行なっていることが多い。割合の問題。
技術は習得することが出来るが、プロジェクトマネージャーは誰でもなれるものなのか?
神庭弘年氏:誰でもなれます!(即答)
鈴木雄介氏:お互いの役割を尊重するようにしたい
<テーブルディスカッション>
・プログラマが大事×3 プロジェクトマネージャーが大事×2
・最終的にモノを作るのはプログラマだから、プログラマが大事。
・モノを作ってもお金にならなければ意味がないからプロジェクトマネージャーが大事
・そもそもアーキテクトの役割があいまい
・小さい会社では、一人で何役もやることが多い
…etc
神庭弘年氏のダイアログ:どこでも飯食ってけんのか?プログラマが生きていくには?
和田卓人氏:お客さんの近くで、素早く深くやりたいことを理解し形に出来る人。
なにか突き抜けた、個として替えが効かない人材ならば生き残れる。
<テーブルディスカッション>
・その気になればどこでも食っていける
・やっぱり言語の問題はでてくる
・海外の安くて優秀な人とどう差別化するかは考えなきゃいけない
・お客さんの言っていることをすぐ理解して早く形にできるプログラマ
・ビジネスの観点を持っているプログラマ
・こうゆう勉強会に参加している人は大丈夫(別テーブル)
→個人で勉強している人も多い。今はWebで調べれば情報を集められるし、SNSなどで繋がることも可能(和田さん)
…etc
テーブルディスカッションの感想
SIer、WEB系、ベンチャー、組み込み系など色々な人がいるなかで、ディスカッションしたのですが、出てくる意見は共感できるものが多かったように思います。
プログラマ、アーキテクト、プロジェクトマネージャーの中で、どの役割が一番大事だと思うかのダイアログでは、色々考えさせられました。
私自身はアーキテクトとして仕事をしていますが、プログラマに一票を入れました。
ただ、どの役割が一番大事というのは無い…無いべきだと思っています。
SIでの現実としては、プロジェクトマネージャーが一番大事な役割とされていることが多いと思います。
何かを決定する時、プログラマはアーキテクトにお伺いを立て、アーキテクトはプロジェクトマネージャーにお伺いと立てる。
上下関係が出来ていて、役割として分かれていないんです。
このスライドの2部に書いてあるように、計画と遂行が役割として分かれているべきだと思います。
なぜ私がプログラマに一票を入れたかというと、プログラマを軽視しているSI業界に疑問を持っているからです。
そもそも自分の会社にプログラマというスキルパスはどこにも存在していないのです。
ITSSにも存在していないですね。
最近WFでは無く、アジャイル開発手法を使って開発する企業が増えてきました。
ユーザーからもアジャイル開発をしているかとう問い合わせもあるようです。
WFモデルのように、上流から流れてきた設計書通りにコードを書けば良いというプログラマでは無く、顧客の要求を素早く深く理解し、形に出来るプログラマは今後どんどん求められてくると思います。
Devloveに初めて参加して感じたこと
参加している方々はそれぞれ役割や立場は違えど、より現場を良くしたい、成長したいという意欲を持っているのが感じ取れました。
そんな人達と話すのはとても楽しく、刺激的でした。
twitterでは頻繁にやり取りしていたものの、お会いしたことのなかった@tpyamamotoさんにも奇跡的に同じテーブルでお会いできました!
他にも何人の方とはお話しして、twitterでフォローさせて頂きました。
こうやって現実でも人間関係が繋がって、広がっていくのは面白いですね。
最後に、会場を提供して下さったKDDIウェブコミュニケーションズ、企画して下さったDevLove、O'Reilly、それぞれのきのこ本監修者である和田卓人氏、神庭弘年氏、鈴木雄介氏に感謝です。
ありがとうございました!
今後もDevLoveイベントには積極的に参加していこうと思います。